2024センバツ高校野球優勝校予想

 

<低反発の新基準の金属バットの導入>


今大会の最大の注目点は、低反発の新しい金属バットが導入されることです。

これにより、高校野球が昨年までと比べて、どう変わるのか?


新基準バットは、最大径を67ミリから64ミリ未満にして細くして、打球部を肉厚3ミリから約4ミリにして、低反発にする(重量900グラム以上は維持)。

これにより、打球の平均速度や初速が、約3~4%減少するという。

新基準バット導入の目的は、投手らの打球の受傷事故を防ぐためが主な理由だという。


今までより打球が飛ばなくなり長打が減るのだろうか?

打球速度が遅くなることで、内野の間を抜けるヒットが減るのだろうか?



<二段モーションの解禁>


もう一つ、今年から変わることが、投手の二段モーションの解禁です。

今までは、高校野球では二段モーションが禁止されていた。

新基準バットとともに、これも投手有利の変更ですね。



<上位人気>(世間一般)


世間一般の優勝候補として多く挙がっているのは、次の4校のようです。


作新学院(栃木) 秋季関東大会優勝・明治神宮大会準優勝。

星稜(石川) 秋季北信越大会優勝・明治神宮大会優勝。

大阪桐蔭(大阪) 秋季近畿大会優勝。

広陵(広島) 秋季中国大会優勝。



<優勝校予想>(個人的見解)


今年は、例年以上に混戦だと感じます。

どこが優勝しても驚けない。

例えば21世紀枠で選ばれている田辺(和歌山)にしても、和歌山大会で市和歌山と智弁和歌山に勝っているし、近畿大会では京都国際に2-3延長タイブレークで惜敗。

だから、一般枠で近畿地区代表で選ばれても不思議ない実力がある。


多くのチームが、しっかりした軸の投手がいる。

近年、3人くらいの同程度の複数投手で目先をかわして出場権を得るチームも多いが、今年は1人か2人のしっかりとした投手がいるチームが多い印象。

低反発の新基準バット導入もあり、投手戦が多くなるのではないだろうか?


競馬の予想風に、印をつけてみた。

(私の場合、◎と☆が人気面で妙味がある馬、いや高校です)


創志学園(岡山)<穴推奨> <2枚看板投手と優勝実績監督>

秋季中国大会準優勝。決勝で広陵に1-2で惜敗。

技巧派左腕の山口投手は、公式戦防御率0.77。

本格派右腕の中野投手は、公式戦防御率1.33。

2人のしっかりとした投手がいる。

そして、門馬監督は、元東海大相模監督で甲子園春3度夏1度の優勝経験がある。


星稜(石川)<最も堅実な実績>

秋季北信越大会優勝。明治神宮大会優勝。

秋公式戦は無敗。新チームになっての秋の試合成績は、30勝1敗1分。

この強さの原動力は、投手の2枚看板。

佐宗投手(左)も 道本投手(右)も、防御率が1点台で、与四死球率が低く安定している。

公式戦13試合で30盗塁の機動力は、新基準バット導入で強みになるのでは。


大阪桐蔭(大阪)<優勝可能性十分も、早くに敗退の可能性も十分>

秋季近畿大会優勝。明治神宮大会では、関東一に5-9で敗れた。

ラマルを中心とした打線は、長打率が高い。

が、新基準バット導入でその長打力は生きるのだろうか?

投手陣は、エース平嶋に新2年生コンビ森・中野と最速150キロ級が揃う。

投打に素材が揃うが、大阪大会も近畿大会も強豪相手では1点差勝ちも多く、絶対的強さは感じない。


阿南光(徳島)<穴推奨><吉岡投手他同郷メンバーで旋風期待>

秋季四国大会準優勝。

県立で、センバツは32年ぶり2回目の出場。

快進撃を支えたのが吉岡投手で、ほぼ一人で投げ抜いた。

部員全員が徳島出身で、バッテリーを始め現チームの多くのメンバーが中学時のヤングリーグで日本一になっている。

初戦の豊川の強力打線を抑えることができれば、旋風を起こす可能性がある。


報徳学園(兵庫)<投手力守備力は低反発バット向きか>

秋季近畿大会ベスト8。準々決勝で大阪桐蔭に3-4で惜敗。

昨年センバツ準優勝を経験している、間木・今朝丸の両右腕が中心。

間木投手は、公式戦防御率0.44。

昨年よりは攻撃力が落ちるかもしれない。

が、投手と守りのチームで、低反発バット導入は歓迎だろう。


健大高崎(群馬)<新2年生投手コンビに打線も強力>

秋季関東大会ベスト4。山梨学院相手に2-3で惜敗。

佐藤投手(左腕)は、公式戦防御率0.82、33回で奪三振34。

もう一人石垣投手も逸材で、注目の新2年生コンビ。

新2年生投手は、センバツで思わぬ成長を見せ好投を続けることがある。

打線の方も、公式戦チーム打率.401。中でも4番箱山捕手はプロ注目。


関東一(東京)<得点力高く、投手も2枚看板>

秋季東京大会優勝。明治神宮大会では大阪桐蔭相手に9-5で勝ちベスト4。

得点力高いが、投手も2枚看板が強力。

坂井投手は、最速145キロの本格派右腕。

畠中投手は、制球力抜群の左腕(ただ、昨秋は腰を痛めていたので、その回復が万全かは気になる)。


青森山田(青森)<強力2枚看板投手>

秋季東北大会優勝。

明治神宮大会では、初戦で優勝した星稜相手に2-3で敗れた。

櫻田投手は、東北大会決勝で八戸学院光星相手にノーヒットノーランを達成。

関投手は、東北大会準決勝で一関学院相手に12奪三振2安打完封。

2枚看板が強力で、優勝を狙える。



印はつけなかったが、

作新学院・広陵・愛工大明電・高知・八戸学院光星・山梨学院・常総学院・京都外大西・京都国際・北海と挙げていけばキリがない。

九州地区はよくわからないが、明豊・神村学園の打力があるチームが投手とうまくかみ合えばチャンスありそう。



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