2024年3月14日木曜日

2024センバツ高校野球優勝校予想

 

<低反発の新基準の金属バットの導入>


今大会の最大の注目点は、低反発の新しい金属バットが導入されることです。

これにより、高校野球が昨年までと比べて、どう変わるのか?


新基準バットは、最大径を67ミリから64ミリ未満にして細くして、打球部を肉厚3ミリから約4ミリにして、低反発にする(重量900グラム以上は維持)。

これにより、打球の平均速度や初速が、約3~4%減少するという。

新基準バット導入の目的は、投手らの打球の受傷事故を防ぐためが主な理由だという。


今までより打球が飛ばなくなり長打が減るのだろうか?

打球速度が遅くなることで、内野の間を抜けるヒットが減るのだろうか?



<二段モーションの解禁>


もう一つ、今年から変わることが、投手の二段モーションの解禁です。

今までは、高校野球では二段モーションが禁止されていた。

新基準バットとともに、これも投手有利の変更ですね。



<上位人気>(世間一般)


世間一般の優勝候補として多く挙がっているのは、次の4校のようです。


作新学院(栃木) 秋季関東大会優勝・明治神宮大会準優勝。

星稜(石川) 秋季北信越大会優勝・明治神宮大会優勝。

大阪桐蔭(大阪) 秋季近畿大会優勝。

広陵(広島) 秋季中国大会優勝。



<優勝校予想>(個人的見解)


今年は、例年以上に混戦だと感じます。

どこが優勝しても驚けない。

例えば21世紀枠で選ばれている田辺(和歌山)にしても、和歌山大会で市和歌山と智弁和歌山に勝っているし、近畿大会では京都国際に2-3延長タイブレークで惜敗。

だから、一般枠で近畿地区代表で選ばれても不思議ない実力がある。


多くのチームが、しっかりした軸の投手がいる。

近年、3人くらいの同程度の複数投手で目先をかわして出場権を得るチームも多いが、今年は1人か2人のしっかりとした投手がいるチームが多い印象。

低反発の新基準バット導入もあり、投手戦が多くなるのではないだろうか?


競馬の予想風に、印をつけてみた。

(私の場合、◎と☆が人気面で妙味がある馬、いや高校です)


創志学園(岡山)<穴推奨> <2枚看板投手と優勝実績監督>

秋季中国大会準優勝。決勝で広陵に1-2で惜敗。

技巧派左腕の山口投手は、公式戦防御率0.77。

本格派右腕の中野投手は、公式戦防御率1.33。

2人のしっかりとした投手がいる。

そして、門馬監督は、元東海大相模監督で甲子園春3度夏1度の優勝経験がある。


星稜(石川)<最も堅実な実績>

秋季北信越大会優勝。明治神宮大会優勝。

秋公式戦は無敗。新チームになっての秋の試合成績は、30勝1敗1分。

この強さの原動力は、投手の2枚看板。

佐宗投手(左)も 道本投手(右)も、防御率が1点台で、与四死球率が低く安定している。

公式戦13試合で30盗塁の機動力は、新基準バット導入で強みになるのでは。


大阪桐蔭(大阪)<優勝可能性十分も、早くに敗退の可能性も十分>

秋季近畿大会優勝。明治神宮大会では、関東一に5-9で敗れた。

ラマルを中心とした打線は、長打率が高い。

が、新基準バット導入でその長打力は生きるのだろうか?

投手陣は、エース平嶋に新2年生コンビ森・中野と最速150キロ級が揃う。

投打に素材が揃うが、大阪大会も近畿大会も強豪相手では1点差勝ちも多く、絶対的強さは感じない。


阿南光(徳島)<穴推奨><吉岡投手他同郷メンバーで旋風期待>

秋季四国大会準優勝。

県立で、センバツは32年ぶり2回目の出場。

快進撃を支えたのが吉岡投手で、ほぼ一人で投げ抜いた。

部員全員が徳島出身で、バッテリーを始め現チームの多くのメンバーが中学時のヤングリーグで日本一になっている。

初戦の豊川の強力打線を抑えることができれば、旋風を起こす可能性がある。


報徳学園(兵庫)<投手力守備力は低反発バット向きか>

秋季近畿大会ベスト8。準々決勝で大阪桐蔭に3-4で惜敗。

昨年センバツ準優勝を経験している、間木・今朝丸の両右腕が中心。

間木投手は、公式戦防御率0.44。

昨年よりは攻撃力が落ちるかもしれない。

が、投手と守りのチームで、低反発バット導入は歓迎だろう。


健大高崎(群馬)<新2年生投手コンビに打線も強力>

秋季関東大会ベスト4。山梨学院相手に2-3で惜敗。

佐藤投手(左腕)は、公式戦防御率0.82、33回で奪三振34。

もう一人石垣投手も逸材で、注目の新2年生コンビ。

新2年生投手は、センバツで思わぬ成長を見せ好投を続けることがある。

打線の方も、公式戦チーム打率.401。中でも4番箱山捕手はプロ注目。


関東一(東京)<得点力高く、投手も2枚看板>

秋季東京大会優勝。明治神宮大会では大阪桐蔭相手に9-5で勝ちベスト4。

得点力高いが、投手も2枚看板が強力。

坂井投手は、最速145キロの本格派右腕。

畠中投手は、制球力抜群の左腕(ただ、昨秋は腰を痛めていたので、その回復が万全かは気になる)。


青森山田(青森)<強力2枚看板投手>

秋季東北大会優勝。

明治神宮大会では、初戦で優勝した星稜相手に2-3で敗れた。

櫻田投手は、東北大会決勝で八戸学院光星相手にノーヒットノーランを達成。

関投手は、東北大会準決勝で一関学院相手に12奪三振2安打完封。

2枚看板が強力で、優勝を狙える。



印はつけなかったが、

作新学院・広陵・愛工大明電・高知・八戸学院光星・山梨学院・常総学院・京都外大西・京都国際・北海と挙げていけばキリがない。

九州地区はよくわからないが、明豊・神村学園の打力があるチームが投手とうまくかみ合えばチャンスありそう。



2024年3月13日水曜日

九州地区+21世紀枠の出場校分析 [センバツ2024]


熊本国府(熊本)


秋季九州大会優勝。

春夏を通じて甲子園初出場。

エース坂井投手と左腕植田投手を中心に、守り勝つ野球を目指しているという。



明豊(大分)


秋季九州大会準優勝。

大分大会最後の3試合の得点が9点7点6点。

九州大会決勝敗退1得点以外の3試合は8点10点5点。

投手陣は、複数投手の継投。



神村学園(鹿児島)


秋季九州大会ベスト4。

鹿児島大会最後の3試合の得点が12点11点8点。

九州大会準決勝敗退1得点以外の2試合は9点10点。

左腕今村投手は、昨夏甲子園ベスト4を経験している。

野手も、昨夏甲子園ベスト4の経験者が多い。



東海大福岡(福岡)


秋季九州大会ベスト4。

福岡大会の最後の3試合と九州大会の勝った2試合は、全て2点差以内の接戦。

佐藤投手が6試合連続完投している。



<21世紀枠>


別海(北海道)


秋季北海道大会ベスト4。

北海に1-4で敗れた。

史上最東端からの出場。別海町は牛乳生産量日本一。

部員19人で選手は16人。

堺投手は、公式戦防御率1.66。

チーム打率は、公式戦.237。



田辺(和歌山)


秋季和歌山大会準優勝。

市和歌山と智弁和歌山に勝利している。

秋季近畿大会では、京都国際に2-3延長タイブレークで惜敗。

21世紀枠だが、昨秋の実績は、普通の近畿代表として選ばれても不思議ない。

その中心は寺西投手。公式戦防御率1.63。



中国・四国地区の出場校分析 [センバツ2024]


広陵(広島)


秋季中国大会優勝。

明治神宮大会では、星稜に6-7で敗れた。

昨年センバツベスト4の高尾投手が健在。

加えて、新2年生堀田投手が中国大会決勝で1失点完投。

今年も優勝候補の一角。



創志学園(岡山)


秋季中国大会準優勝。

技巧派左腕の山口投手は、公式戦防御率0.77。

本格派右腕の中野投手は、公式戦防御率1.33。

元東海大相模監督の門馬監督の手腕に期待。



高知(高知)


秋季四国大会優勝。

明治神宮大会では、豊川に8-9で敗れた。

その試合以外では、辻井・平の投手リレーが、宿敵明徳義塾に高知大会で2-1四国大会で3-2など最少失点におさえている。

2枚看板の投手を、打線がどれだけ援護できるか。



阿南光(徳島)


秋季四国大会準優勝。

県立で、センバツは32年ぶり2回目の出場。

快進撃を支えたのが、吉岡投手で、ほぼ一人で投げ抜いた。

部員全員が徳島出身で、バッテリーを始め現チームの多くのメンバーが中学時代に日本一になっている。



2024年3月12日火曜日

近畿地区の出場校分析 [センバツ2024]

 

大阪桐蔭(大阪)


秋季近畿大会優勝。

明治神宮大会では、関東一に5-9で敗れた。

ラマルを中心とした打線は、長打率が高い。

投手陣は、エース平嶋に新2年生コンビ森・中野と最速150キロ級が揃う。

投打に素材が揃うが、大阪大会も近畿大会も強豪相手では1点差勝ちも多く、絶対的強さは感じない。



京都外大西(京都)


秋季近畿大会準優勝。

近畿大会決勝は、大阪桐蔭に1-2で惜敗。

左腕の田中投手は、ほとんど一人で投げ抜き、公式戦防御率1.53。



京都国際(京都)


秋季近畿大会ベスト4。

左腕の中崎投手は、公式戦防御率0.73。

62回投げて、与四死球8と制球抜群。



耐久(和歌山)


秋季近畿大会ベスト4。

近畿大会準決勝で京都外大西に0-1で惜敗。

初出場の原動力は、冷水投手。

和歌山大会から近畿大会まで、全試合を一人で投げ抜いて、公式戦防御率1.73。



報徳学園(兵庫)


秋季近畿大会ベスト8。

近畿大会準々決勝で大阪桐蔭に3-4で惜敗したことが評価され選出。

昨年センバツ準優勝を経験している、間木・今朝丸の両右腕が中心。

間木投手は、公式戦防御率0.44。

昨年よりは攻撃力が落ちるかもしれない。



近江(滋賀)


秋季近畿大会ベスト8。

近畿大会準々決勝で京都国際に0-1で惜敗したことが評価され選出。

西山投手は、公式戦防御率1.10。

左腕川越投手も控える。

近畿大会2試合の得点は、2点・0点で、攻撃力はやや落ちるかもしれない。



東海・北信越地区の出場校分析 [センバツ2024]

 

豊川(愛知)


秋季東海大会優勝。

東海大会では、2戦連続コールド勝ち、決勝で愛工大明電に8-7で勝利。

明治神宮大会では、高知に9-8で勝ったが、星稜にコールド負け。

強力打線の中心は、プロ注目のモイセエフ・ニキータ。

投手陣は、左腕鈴木投手以外は不安がある。



宇治山田商(三重)


秋季東海大会ベスト4。準優勝の愛工大明電より上の2番目に選出された。

豊川相手に9回表まではリードしていたことが評価されたようだ。

秋は加古・田中の投手リレーが中心だったが、プロ注目中村投手との複数投手陣。



愛工大明電(愛知)


秋季東海大会準優勝。

東海決勝では、0-8から7-8まで追い上げた。

大泉投手(左腕)は、公式戦防御率1.07で奪三振率も高い。

プロ注目最速149キロ伊藤投手は、昨秋はコロナ感染や左肩脱臼でほとんど登板できなかった。



星稜(石川)


秋季北信越大会優勝。

明治神宮大会優勝。

秋公式戦は無敗。新チーム秋の試合成績は、30勝1敗1分。

この強さの原動力は、投手の2枚看板。

佐宗投手(左)も 道本投手(右)も、防御率が1点台で、与四死球率が低く安定している。

公式戦13試合で30盗塁と、機動力がある。



敦賀気比(福井)


秋季北信越大会準優勝。

北信越大会では、左腕竹下投手がほぼ一人で投げ抜いた。

決勝は前日完投に次ぐ連投で星稜相手に9回まで無失点の好投、10回タイブレーク負け。



日本航空石川(石川)


秋季北信越大会ベスト4。

本来北信越地区は2校だが、明治神宮大会で星稜が優勝したことにより北信越地区の枠が1校増えた。

準決勝で敦賀気比相手に10回タイブレーク負けしたことが評価された。

震災で拠点を系列校がある山梨に移している。

石川決勝で星稜に11回タイブレーク負け、北信越準決勝で敦賀気比に10回タイブレーク負け。

蜂谷投手を中心に継投で接戦に持ち込む。



2024年3月11日月曜日

関東・東京地区の出場校分析 [センバツ2024]

 

作新学院(栃木)


秋季関東大会優勝。

明治神宮大会準優勝。

小川投手は、最速147キロ、公式戦防御率1.37。

59イニングで与四球11と制球力もいい。



山梨学院(山梨)


秋季関東大会準優勝。

昨秋は、背番号二ケタだった櫻田投手が投手陣の軸に急成長。

横手投げから、制球力よく、直球・変化球を投げ分けるらしい。

昨年センバツ優勝時の林投手の急上昇の再現があるかも。



健大高崎(群馬)


秋季関東大会ベスト4。

山梨学院相手に2-3で惜敗。

佐藤投手(左腕)は、公式戦防御率0.82、33回で奪三振34。

もう一人石垣投手も逸材で、注目の新2年生コンビ。

一方、チーム打率.401。中でも4番箱山捕手はプロ注目。



常総学院(茨城)


秋季関東大会ベスト4。

作新学院相手に2-7で敗れた。

その試合で先発しなかった小林投手は、最速149キロ、奪三振率が高い。

専大松戸相手に9点、花咲徳栄相手に10点、得点力が高そう。



中央学院(千葉)


秋季関東大会ベスト8。

関東・東京地区の最後の1校として選ばれた。

健大高崎相手に3-4の惜敗が評価された(桐光学園の惜敗も差はないが)。

千葉決勝では、専大松戸相手に7-1で完勝している。

蔵並投手を中心とした継投が多い。



関東一(東京)


秋季東京大会優勝。

明治神宮大会では、大阪桐蔭相手に9-5で打ち勝ち、ベスト4。

得点力高いが、投手も2枚看板が強力。

坂井投手は、最速145キロの本格派右腕。

畠中投手は、制球力抜群の左腕(ただ、昨秋は腰を痛めていたので、その回復が万全かは気がかり)。



2024年3月7日木曜日

北海道・東北地区の出場校分析 [センバツ2024]

 

北海(北海道) 


秋季北海道大会優勝。

明治神宮大会では、作新学院相手に延長タイブレークで敗れた。

昨夏甲子園ベスト16のメンバーも多く残っていて、甲子園の強豪相手でも好勝負できそう。



青森山田(青森)


秋季東北大会優勝。

明治神宮大会では、優勝した星稜相手に2-3で敗れた。

櫻田投手は、東北大会決勝で八戸学院光星相手にノーヒットノーランを達成。

関投手は、東北大会準決勝で一関学院相手に12奪三振2安打完封。

2枚看板が強力で、優勝を狙える。



八戸学院光星(青森)


秋季東北大会準優勝。

昨夏甲子園ベスト8を経験している洗平・岡本両左腕投手に加え、秋の大会は左腕森田投手が最多登板。

左腕3枚看板だが、中心は洗平投手。



学法石川(福島)


秋季東北大会ベスト4。

八戸学院光星に0-1で敗れた。

背番号2の大栄捕手は、4番を打ち、投手としても登板する。

佐々木監督は、仙台育英の監督だった人。